サイバー・ドリーム

先日見た夢は、始めてのサイバーパンク世界だった。
私は全身義体のサイボーグ。
私は私の体でない動かし生活していた。
私が動かしているこの腕は私の腕でない。
私が歩いているこの足は私の足ではない。
しかしこの腕を動かすのは私の意識であり、歩くという動作を思うことで足は動く。
この、幽体離脱して他人の中に入って体を動かしているような不思議な感覚が、夢を見ている間ずっと付きまとっていた。
しかもサイバースペースに入ると平衡感覚がなくなってフワフワするし。
ここまでなら、ある意味ロマンティックな夢かもしれない。が、やはり悪夢には違いなかった。
全身義体の換装時のベリファイ・チェックのとき、背中や手足がしびれたり、内臓が気持ち悪くなった。しかもなぜかそのシーンが何回も繰り返す。
そのせいで目覚めたときの気持ちの悪さといったら。

この夢の遠因は先日読み返した「攻殻機動隊１・２」の影響だろう。
でもそれを最後に読んだのは二週間も前なのだから関係ない気もするが、義体換装の描写が似ていたので関係はあるだろう。
あと、ベリファイ・チェックで神経がしびれる描写は銃夢に、腹が気持ち悪くなる描写が攻殻機動隊に出てきている。