メタボリックシンドローム禁止なんて、どういう意味?

"メタボリックシンドローム"という言葉は流行語大賞候補ともなったという。
とあるTVで「メタボリックシンドローム禁止」と言うテーマで議論がなされていた。
正直、呆れた。

"メタボリックシンドローム"を"禁止"するって、具体的にいったい何やねん。
"メタボリック"ってのは分かる。
放置しておけばほかの生活習慣病にもつながっていく、それは危機感をもって対応すべき問題だろう。
でも"シンドローム"という部分はどうだ?
"シンドローム"の日本語訳は"症候群"。症候群というのは、ひとつの原因から生じる一連の症状を指す。
そこから派生し、一個人の病状だけでなく、世に広がる社会現象のことも指す。

"症候群を禁止する"ってなんやねん。どうやって止めるんだ? 何したら減るんだ? いったい何を止めたいの?

"メタボリックシンドローム"、それがもはや一個人の症状でなく、社会現象となってしまったのなら、それはもう人一人が健康邁進してそれで片がつく問題じゃないのだろう。
「メタボリック撲滅!!」そうのたまうこと、それが、すでに人の世に広がってしまった症候群(社会の流行)なのだから。