トーキョーNOVAの制御値について思うこと

 トーキョーNOVAのサプリメント、『アウターエッジ』や『ストレイライト』には"ブランチ"というシステムが掲載されている。
 そのブランチについて調べたいことがあってネットで検索していたとき、非常に興味深いページを見つけた。

  トーキョーN◎VA The Detonation−データ編 − http://zinnia.soregashi.com/nova/review/nova1.html


 トーキョーNOVA第4版が第3版からどう変わったのかや、第4版がどのようなプレイ環境に変わっていくのかが書かれている。とくに「なぜ変更されたのか」についての理由を考察している点が興味深い。
 いや、これから第五版の発売が予定されてるのに第三版の話をするのも何だけど。

 で、あらためて思うのだ、'有利'のルールが撤廃されたのに、制御判定ってなんで残ったんだろう? 正直、もうなくてもよくね?
 制御判定を使うシチュエーションがよく分からんってのは前々から思っていたことなんだけど。
 制御値を受け値として使うのにも、山札から判定する方式と統合してもよさそうなもんだけど。たとえば、受け値として使うときは山札から引いてそのスートの能力の制御値を受け値にする、とか何とか。


 イヤイヤイヤ、制御判定それ自体はスゲー好きなんだよ。
 演出としても面白いし。
 初めて出会ったときは衝撃を受けた。
「自分自身を常に律することができるとは限らない」
「欲求や理性や感情が自らのコントロールを外れることがある」
 こういうのは成功しても失敗しても面白い。
 制御判定に成功すれば、常に自分の欲望を抑圧できるハードボイルドタッチな演出ができる。
 失敗すればしたで、欲望や情に流される人間味溢れる演出ができる。
 ただこういう演出って自己完結的になりやすく、他PLへ向かってこだわりを伝えるには充分とは言えない。

 だからこそ、もっと具体的な制御判定の用法を示してほしかった。 本文読んでも演出くらいしか例が挙げられてないし。
 たとえば特技やアウトフィットとして「マイナーアクションで制御判定をしてメジャーアクションで〜〜の効果」というのがあってもいいのでは?
 特技のほぼすべてに数値的ルール的な効能が付加されたのを、どこかのブログで"デジタル化"と呼んでいたけど、'有利'のルールもデジタル化できたのかもしれない。特技やアウトフィットで「〜〜のとき、○点の有利を与える」というように。もしくは『テラ・ザ・ガンスリンガー』のように技能レベル5以上になったとき超えた分だけレベルを足すとか。


第4版が発売されてからもう何年も経ち、これから第五版が発売されるというのに、いまさらこんなこと言うのもなんだけど。

・アウターエッジ>http://www.amazon.co.jp/dp/4047276979
・ストレイライト>http://www.amazon.co.jp/dp/4907792794