星をを作ろう、あるいは、東洋西洋の占星術について

リラックマのクリアケース

 龍街夜城第二版では天・地・人に九曜の星を配置していくことでキャラクターを作成する。
 もちろん、サンプルキャラクターも作るし、フルスクラッチも可能とする予定。

 "天"はキャラの出自や過去を示し、"天賦(アビリティ)"という他システムでいうところの特徴や特技に相当するパラメーターに関係している。余暇というパラメーターにも関係している。
 "地"はキャラの地の本性や本職や現在を示し、戦闘能力を端的に反映している。また拠点都市に関係する。
 "人"はキャラの環境や人脈や表の顔や未来を示し、情報収集ルールに関係している。また所属業界に関係する。

 九曜の星は以下の十種類
  太陽・太陰(月)・辰星(水星)・太白(金星)・宮惑(火星)・歳星(木星)・鎮星(土星)・黄道羅喉(日蝕)・白道羅喉(月蝕)・計都(彗星)




 さて、ここでやっとこのエントリーの本題に入る。
 西洋東洋の占星術を調べていくと興味深い共通点が見つかる。

 木星は天球上を約12年で一周するため、東洋占星術では十二支と対応付け、五惑星の中心の役目を果たす。"歳星"という名称は文字通り"年(歳)を司る"という意味なのだ。
 西洋占星術に話を移すと、木星は英語でジュピター、ローマ神話ユピテルギリシャ神話のゼウス、つまり五惑星の中心となる星である。

 火星の場合、英語でマーズ、ギリシャ神話ではアレスという戦争の神に相当する。
 中国では、赤く光ることから"火の相"を連想され、火星は戦争を司る星とされている。

 土星の場合、英語でサターン、ギリシャ神話ではクロノスという神に相当する。ギリシャ神話にはクロノスという神が、別のつづりで二柱いるが、それとは関係なく、西洋占星術では悲観や節制を象徴する星となっている。
 インド占星術では、徒労を示す凶星とされている。中国の占星術でも土星の"土"は「"陰"の気がたまる」ということでやはり凶星である。
 陰陽五行では"土"は中心を示すのだが、星となると話はべつらしい。


 だだ、自分が読んだ本では、現代占星術の解釈では土星は必ずしも凶星ではなく、試練を表す星であり、それを乗り越えることで大きな成長が待っているという、という説明がなされていた。

 というよりも、"凶"とされる占い結果もたいていは原典と現代的解釈が違っていることが多く、"凶"を"運勢の上下の変調が激しい"とすることも多い。